体験版をした際は、人の話を聞かない・頭固い・必殺技は正論だけどいちいち心に無駄に突き刺さる一言、お弁当こさえてくれるお母さん、というイメージでした。
ちょっととっつきづらいんだけど、ただ単に感情表現をするのが苦手なんだなーと思ったら可愛く見える不思議。
ただ後半はどこからヒロインに惚れたのかよく分からなかった。
これは大概の乙女ゲーにある現象なので気にしたら負けなのですが。
ただ心を許し始めた黎明は文句なしに可愛かったです、はい。
実はお酒が苦手で、故に料理をする際にお酒を使用できないってのがほほえましかった。
そうかそうか、これからは酒が必要な料理はヒロインに作ってもらいなされ。
不本意にも押し倒してしまった時の、ほっぺたぎゅーというリアクションも普段の黎明らしからぬ子供っぽさが出てて良かったです。
植物を好きな理由に、
「僕がいないと生きていけないところが好きなんです」
って、真顔で(いやちょっと照れ気味)言ってたのには驚いた。
爽やかに言ってるけど、意味としてはすんごい怖いよ。
そこは流してはいけないぞヒロイン!と思わず画面に向かってツッコんでしまいました。
序盤のお弁当イベントの時に、「実はちょっと」を選択したときの黎明の緊迫した表情はいまでも忘れられません。
戦闘時よりも余程緊張感溢れてた気がする(笑)
そしてリベンジとばかりの次のお弁当タイムのスチル、…黎明が正座しながらヒロインが食べる様を食い入るように見つめてたのが面白かった。
性格出てるなーと。
追いかけまわして改善点を聞き出した甲斐がありましたな。
学校を自主退学した後で、黎明とのお勉強イベントは面白かった。
ていうか私も黎明が何を言ってるのかさっぱりちんぷんかんぷんだったよ。
そして、ガガーン!の効果音と白黒画面が更に笑いを誘う…。
そもそも相手のレベルを確認せずにいきなりハイレベルな問題を出すのが間違ってるよ、黎明…。
皆が皆、君と同じハイスペックな訳じゃないから。
「具体的にどこの部分が分かりにくかったですか?」と問われて、思わず「全て」と画面に向かって答えてしまってました。
初めは、主人公の理解力の問題じゃなくて、どんな相手にでも分かるように説明出来ない自分が悪いのだから、どこが分からないのか教えてくれと迫っていたのに、最後には「僕の教えた方のどこが不満ですか!?」と微妙に問題がすり替わってるのが笑える。本音出てる出てる。
途中ヒロインも武骸を入れてもらってましたけど、そのあたりのヒロインの考え方が個人的に合いませんでした…。
寧ろマスターの「君の自己満足に巻き込まないでくれ」ってセリフの方に共感してしまいました。
いや、まあ若さゆえのとか、恋したら人間って理屈じゃ動かないってのも分かるんだけど。
黎明がなんで遠ざけたのかを知ってるプレイヤーとしては、そこでヒロイン死んだら、また置いてかれた黎明は立ち直れないのでは…と。
クライマックスは明らかにお子様の様子が不穏つか怪しさ満載だったのに、そのあたり全然触れられてなかったので正直頭上には疑問符が大量に浮かんでました。
そしてジン好きな人にはなかなか辛いものが…。
何故そうなるのか真実がさっぱり分からないだけに余計こうもやっとしたものがありました。
これは全ルートクリアして初めて全体像が見えるってことなのかな?
バッドエンドは、布越しと押し隠した嫉妬心にじったんばったん。
普段が普段なだけに、そういうのをもっと出したら何かが変わっていたのにと心底残念に思いました。
しかし切ないなあ…。
「愛していました」ってすでに過去形になってしまっているのに涙が…。
EDはなかなか主従らぶらぶで良かったです。
個人的にはそういう組織関係抜きに、対等な恋人の描写が良かったけど。
本編中が結構かたいイメージだったから、ED後位はもっとこうゆるーい感じのほのぼのとしたやりとりとか見たかった。
さー、次こそは本命司狼に突撃です。
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