>千聖ルート感想(中編)。
聖帝舞踏祭
本気でサンタを信じてるっぽい加賀美先生。
冗談かと思ってたら本気だったっぽい加賀美先生に哀れみのような生温かい眼差しの桐丘先生に涙が出そうだった。
やはり加賀美先生は弄られてなんぼってことか(違)
毎回恒例・勘違いは、千聖ルートでも健在でした。
舞踏を武道なんだと思って、めっちゃ張り切ってる千聖。
普段「面倒」が口癖なだけに、よっぽど武道が好きなんだな。
富士山までちょっと修行に言ってくるとか言うほどには。
遠!と思ったんですが、それよりも千聖って方向音痴属性ついてたから、なんか樹海で迷ってしまって帰ってこれなさそうだなーとかナチュラルに思った私はちぃちゃんファンですよ。
必死の説得により、富士山でなく裏山での修行へ行った千聖を見送るヒロインに、申し訳なさそうに声をかけるやっくんとアラタ。
どうやら、確実にサボると思った天ちゃんが親切心で嘘情報を教えたようです。
さすがにヒロインまで誤解したままではかわいそうだと思ったらしい二人が教えてくれました。
あまりにもはりきっていた千聖を思えば、それはそれで可哀相だと思ったヒロインは何とか誤解を解こうとしますが、運が悪いのか呪われているのか、話そうとする度に邪魔が入ってしまい、結局当日まで叶うことはありませんでした。
逆に、「男女1名ペアでの参加で、男子1名につき、介錯人として女子1名が付き添うので、お前に頼む」と言われちゃう始末。
えええ、か、介錯するんですか?(笑)
いや、そこは介錯をしてほしいほどヒロインが気になるって思えば……なんとか…なるか?(聞くな)
迎えた当日。予想どうり千聖はびっくりです。
さーてやるか!とはりきっていたら、そこは全く予想外の展開だったのですから。
珍しく上ずった声で動揺してます、なんか新鮮です。
挙句の果てに「葡萄祭!?」とか新たな勘違いまでしてます。
普段「面倒だ」が口癖な人が、富士山まで修行に行くぞとはりきるほど楽しみにしてただけに、怒りはすさまじいです。
例え未来のご主人様(と書くと変な感じだけど)といえど、許せんと怒り心頭に発っした千聖の怒りのハリセンが炸裂です。
主「ちょ、鉄製ハリセンはやめてあげて!死んじゃう!」
千「安心しろ!死なん程度にやる!」
主「出来るの!?」
千「無理だ!」
宣言した直後に、無理!と即答する千が好きだ。
「今からでも他の人を誘って踊っておいでよ」と言うヒロインに、面白くなさそうにしている千聖。
ヒロインは、介錯人として自分を誘ってくれたのであって、ダンスの相手として誘ったわけじゃないから、真実を知った今は他の相手を探しおいでよ、という意味で言ってるようです。
ヒロインが喋るたびに「むむむ…」とか「うう…」とか、唸ってる千聖がかわゆ。
そういう意味じゃなくても相手はお前を選んだっていうのに、どうして気付かないんだ!?なんとか誤解を解きたいのに、どう言えばいいのかと悩んでる様子。
「私なら、余ってるならおいでってGTRの先生方も仰ってくださったから大丈夫」というヒロインの言葉がトドメになったようで、「おまんがええと言うとろうが!」と土佐弁でまくし立てて、ダンスホールに乗り込んでしまいました。
果たしてあの面倒くさがりっこが踊れるのかと思ってたら案の定踊れない千聖でしたが、持ち前の運動神経で少しレクチャーしてもらっただけですいすいと短時間で会得してしまいました。うお、すご!更にはヒロインをフォローできる余裕まで。やはりやる気さえあれば大概なんでもこなせるっぽいなぁ。
休憩するために甲板に出た二人でしたが、天ちゃんから「継承の儀」って丹後が出た途端、千聖の纏う雰囲気がいきなりぴりぴりし出しました。
これが千聖ルートでのキーワードってことなのかな。
天ちゃんも知ってる=関わってるっぽいところからすると、やはりお家問題。
ただ「自分で言う」と言ってくれる様になったのは嬉しかった。
結局、先程までの柔らかい雰囲気から一変、天ちゃんから逃げるみたいにヒロインを再びダンスホールに引っ張っていってしまいました。
愛選択イベントは年越し初詣でした。
ていうか、普通に真夜中におうちにやってきた千聖に驚いた。
あまりも普通にしてるから流してしまったけど、いつの間にヒロインのお家をリサーチしていたの(笑)今まで来てたことなかったよな?あれ?
あまり可愛くない厚手のコートより、少し寒いけど可愛い方を選ぼうとするヒロインの心を読んだかのように「最近の奴は、ファッションだからといって薄着をする傾向があるが、お前はちゃんと厚着しろよ」言う千聖。
あまりにも尤もなお言葉ですけど、そこは女心と言うやつなのですよ。気になるこの前では少しでもおしゃれした言っていうやつですよ。特にヒロインは普段はスーツだからね。こういう時じゃないとおしゃれは出来ないし。
「ぶくぶくに膨れてくるから逃げないでよ!」と言えば、さらっと「俺が一緒に行くのはコートの中身だから、外見なんてどうでもいい」と言う千聖はやはり天然無自覚たらしだと思います。これはもうツボすぎた…、ああ、ええ男や!でも、明らかに薄着の君はどうなのよ、とは思っても言わないでおく(言ってる言ってる)
冬デートイベントでは、年1回開催の不破家道場での試合へのお呼ばれでした。
試合の最中、色々技やらの解説を分かりやすく説明する千聖と、「今まで見た中ではやっぱり千聖が一番かっこいいと思う」とさらっというヒロイン。
今までとは逆ですな。ちょっと嬉しそうにしてる千聖がかわゆい。
試合のトリは勿論、千聖VSお父さんです。
「今からその時々の格好いいところを見せてやる」と立ち上がり、試合に臨みますが、後一歩とところで負けてしまいます。
「来年こそは」という千聖を「頑張ったね」と褒めるヒロインに、不思議そうに「負けたのに何故?」って思ってしまうような環境にいる千聖が切ない。
どんなに強くなっても天才だからそんなのは当たり前だという人間ばかりだったという千聖に、「勉強だって何だって、積み重ねがあるから上達するんだよ。それは当たり前なんじゃなくて、千聖君が頑張ったからじゃない」というヒロインの言葉に千聖が嬉しそうで何よりでした。
何でもそうだけど、褒めて貰って初めて達成感とか感じたりして嬉しくなるから次も頑張ろうって思えるもんだったりするからなぁ。
聖帝祭のときに出た「継承の儀」で、またもや揉めてる天と千。
前回は喧嘩には発展してませんでしたが、今回は天ちゃんも引きません。
千聖が卒業するまではやらないと言い出したからです。
本来ならば前当主の祖父が亡くなった時点で、次代である千聖が不破家を継ぐので継承の儀を行わなければいけなかった。
そして、不破家が代替わりするなら成宮家もまた代替わりをしなければいけなくて、それに必要になるのが継承の儀になるようです。
しかし、どうして天ちゃんはそんなに継承の儀をしたがるのかな?
かっけえから?
いや、でもそんな理由だけであそこまでこだわらないような。
彼は彼なりに、何かあって千聖に継承の儀をやれと言っていたんだと思いたい。
千聖が「やりたくない」でなく「”卒業までは”やりたくない」と、時間制限をつけているのも気になる。
やる気はあるけど、それは高校生の間は避けたいと。
普段面倒だとは口にしつつも、実際はなんだかんだと面倒見がよくって最後には手を差し伸べてる子だけに、ここまで頑なになってると理由が気になる。
結局、「お前らには関係ない!これは俺の家の問題だ!」と言って、アホサイユを出て行ってしまいました。
残された天ちゃんから事の次第と、継承の儀についてを聞かされ、色々と不安に思いながらも、自宅に帰ったら天ちゃんから「千の親父が切れて、継承の儀をやらんなら勘当だ」と言われたからやることになったと報告が。
翌日相変わらずの御輿登校をする天ちゃんですが、何故か普段は嫌がって乗らない千聖も一緒です。
おかしいなーと思ってたら、「天十郎様」とか呼んでた!従者っぽくなってた!今まででは考えられない様子。しかし驚くのはまだ早かった!
訳を聞こうと近寄れば、天ちゃんを守るようにして立ちふさがる千。翼や一でも一苦労するほどの働きっぷりです。
皆が千の様子がおかしいと一目で分かるのに、天ちゃんだけは継承の儀が出来る事に浮かれているのか喜んでる様子がちょっと寂しい…。お友達なら、普段と違う千に気付いてあげてーとか思ってしまった。いやいや、そういう喜ぶ時は全力で喜ぶのが天ちゃんの良いところだとは思うけどね。うん。
しかし、さすがの天ちゃんもあまりにも千聖が始終「天十郎様」呼びすることに不安を感じ始め、「いい加減にしろ!」と怒り出しました。
それでも千聖は態度を戻そうとはしません。
継承の儀を行うってのはこういう事なんだよ、って現実として目の前に突き出されてる感じがする。天にとっても、千にとっても。
何とか天ちゃんから引き剥がし、校舎裏へと引きずって話を聞いてみました。
変化の原因はやはり継承の儀にあるようで、それを行うことで主従関係が確定してしまい、今まで見たいな友達のような気楽な仲ではいられなくなるそうな。
天ちゃんは、ただ主従関係が確定するだけで二人の仲は今までどおり友達感覚だと思っているようですが、そんなのは無理な話で、だからあいつが意味が分かってないから自分が引き伸ばしていた。
それでも引き伸ばすのが限界で、自分達の代で変えるという考えがないのが切ない。
まあ昔ながらのお家のしきたりって覆すのは並大抵じゃないとは思うけど。
「感謝している」って、初めてお礼を言われたけど、こんな場面でお礼言われても切ないだけです。
しかし、この一連のやりとりは千ルートにおいて、かなりのシリアスな場面だと思うんですが、そういう時に限って阿呆発言連発するので、なんかシリアス気分が吹っ飛びそうになった(笑)これがビタミンクオリティ!
間違いを指摘される度に「…いい間違えた」とか、しまったって感じで訂正してる千聖はあほかわゆい。
まあ、格好つかんわな、こんなシリアスな場面であれは。
しまいにはヒロインに「…やり直していいよ」とか同情されてる辺りが(笑)
この時ばかりは千聖ももう少し真面目に勉強しとけばよかったと思ったんではなかろうか。
当日は、天ちゃんに御呼ばれしたヒロインと、翼坊ちゃまと、その1日限定秘書になった一が参加です。
不安になりながらも始まってしまった儀式を見守る一同。
相変わらずの態度を取り続ける千についにキレた天ちゃんは、儀式の最中に千に渡すはずの扇をぼきっと折ってしまいました。
これさえなくなれば、儀式はなくなって、主従の関係確定はしないから基どうりになるだろうと思っての行動。
「お前とダチじゃなくなるなら、継承の儀なんてやめてやらあ!」と。
しかし、天が渡すはずの扇は、「成宮家当主が、その命を預けるにふさわしいと認めた証」として不破家当主に渡されるもの。
それを成宮家の当主である天ちゃんが折るということは、不破家当主には命は預けられないという意味になるからさあ大変。
意味が分かってないのは天ちゃんだけで、千聖すら青い顔して「お前は何をやってるんだ!」と胸倉掴みかかってます。
「殴りたいなら殴れ!ダチだったらやれ!」と天ちゃんは言いますが、千聖はかなり迷った後結局壁を殴ってしまいました。
ダチだと思ってないから殴らないんじゃなくて、天ちゃんの思いも分かるし自分には出来なかった事をやってのけた天ちゃんをダチだと思うからこそ殴れなかったんだと思いたい。
しかし当事者の気持ちとは裏腹に事態は悪くなる一方。
もしもそれが個人同士の話し合いの場ならよかったけど、公の場で、成宮家と不破家当主として出ていた場だっただけに、このやり方はまずかった。
騒然とする中、出てきたのはさやっぴょ。
ここで動揺せずに次の手が打てるところがたくましい。
「兄の代わりに私が成宮家に御奉公に参ります!」と言うさやっぴょですが、当の天ちゃんは途端に「ご奉公って…ヨメに来るってことかよ!?そんなのは絶対に嫌だ!」と頑なに拒否です。
あのヨメヨメヨメと見境なく連呼している天ちゃんがですよ!
ようやっとヨメになると言った人を拒否するなんて、よっぽどさやっぴょが苦手なんだろうか…と1週目のこの時はとても不思議に思いましたが、この謎は天ちゃんルートで明かされてました。納得。
あまりにも拒否する天ちゃんに「……ちっ」と舌打ちしたさやっぴょ。こわ!
結局、さやっぴょがすかさず天ちゃんの鳩尾に一発くれてやり、無理矢理がくんと体を折らせて、首を縦にふらせました。すご!たくまっしー。
いやしかし、仕える相手に迷わず鳩尾に一発くれてやれるさやっぴょはすごいなあ。兄はハリセンでしたが、妹さんは拳でしたか。やはり不破家は女性のが強い家庭っぽい。
その場は何とか収まりましたが、やはりうまくはいかず千聖は勘当状態になってしまいました。うーん、確かに儀式をぶち壊してしまったことに対しては何かしら償うべきなのかもしれないけど、まだ未成年の子をそれだけで勘当してしまえるってのは如何なものかと思うのですが…。そりゃもう卒業するけどさ。
その所為なのか、天も千も学校には来ておりません。
更には千には退学勧告まで。
翼と一の協力のおかげでなんとか千聖と会うことは出来ましたが随分と落ち込んでる様子。でも、自分の現状に対しての落ち込みではなくて、天にあんな馬鹿な事をさせる前に話し合っておくべきだったと相手に対しての思いで落ち込んでるのが千聖らしい。
だったら今からでも遅くないから話し合いなよというヒロインに「不破家を勘当された身では、あいつにはもう会えない」と。
千聖はなまじ頭が良いみたいなので、お互いの関係を天ちゃんとは違った角度で見ていたというか、千聖という個人でなくて不破家当主としての立場で見ていたのかもしれません。本人も気付かないところで。
でも友達が話し合うのに家なんて関係ない!と叱ったら、千聖も頷いてくれました。多分千聖も口ではあんなこと言いつつも、一歩踏み出す何かが欲しかったんだろうな。普段大人びていてもやはり高校生なんだから。
さあ行くぞ!と意気込んだところで、なにやら外から騒音が。
苦労体質の千聖は既に慣れてしまっているのかため息をついて現状を受け入れてました。…白髪増えないといいね(余計なお世話)
騒音の正体は、翼坊ちゃまのヘリです。一も一緒です。
これで天ちゃんのところに連れてってくれるそうな。
しかし、ほんっと翼坊ちゃまは成長したなあ(ほろり)派手好きは相変わらずだけど。
他ルートでもそうですけど、相手の為に何かを親身になって行動してるのがよく分かる。天ちゃんルートでは叱ることも出来てた。こういうのってちゃんと相手を見てないとできないことだから、あの時は本当に嬉しかった。
着いたのはいつぞやの天ちゃんの南の島です。
森の中には成宮家のSPがわんさかおりますが、千聖・一・アニマル達でどんどこと突き進みます。
最後の砦は勿論不破父です。
今まで一度も勝てたことがなくて、先日の年越し試合でも負けたばかり。
でも千聖は怯みません。
この場面、是非父と対峙する千聖の背中のスチルが欲しかった!
儀式の時に折れてしまった扇を手に「俺は1人の男として大事な友に会いにきた。その決意をこの扇にかけて、今貴方と戦おう!」と。
折れた扇子に手負いの体、それで何が出来るのだと問う父親に、きっぱりと「それでも俺は引くわけにはいかんがよ!われの後ろに天がおるんならな!」と言い切った!
いや、ほんとこのシーンスチル欲しかった…、男の人の背中って格好いいと思うんです。きっとこの時の千聖の背中は格好いいと思うんです(しつこい)
思いの強さゆえか、父親に勝利した千聖。
ついに父親を乗り越えました。
乙女ゲーなのかと思うほどの熱い展開です。
ようやっと天ちゃんに会うぞ!と、緊張しながら閉じ込められている部屋へと辿り着きますが。
ドアを開けた途端「遅いんじゃ、このあほんだらーーーーーー!」と怒鳴られました(笑)
えええ、ここまで千聖も頑張ったのに!おいおい、遅いとは何事だよ!?と思ってたら、どうやら天ちゃんは閉じ込められてからというものご飯を食べてなかった様子。
千「何っ、パンストか!?」
主「パンストではありません。ハンストです!」
千「いや、合ってるだろう?」
主「要求が下るまで断食すること…、これハンスト」
千「じゃ、パンストとはなんだ?」
まさかここで聞き返されるとは思ってなかったよ!(笑)
さすがに自分が今はいてるのを見せるわけにもいなかったヒロインは「後で教えます」と濁してました。そりゃあね…、さすがになぁ…。
その後は互いにハリセンを奪い合いながらのどつきあい。
律儀にハリセンを渡しあいながら、律儀に相手に叩かれてるのが面白い。
千聖の「ほげほげほげ」連呼がかわゆー!
やっぱり2人はこうじゃないと!
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