女の子を見かけたら声をかけなければ失礼だ、が流儀のお兄さん。
個人的にナンパな人はあまり好きではなかったのですが、悟浄ルートラストでの格好良さが印象的だったので期待しつつスタート。
とにかく始終下睫が気になってしゃーなかったのはどうしてなのだろうか。
左向きの立ち絵は寧ろ好みだったんですけどね。み、右向きになると顔が変わってるような。
共通ルートになる8話までは大体悟浄と一緒なので割愛。
玉龍でさえ聞こえない程遠方の女性の悲鳴を聞きつける八戒はすごいなと心底思いました。
皆が半信半疑の中で悟浄の「でも八戒が女性の悲鳴を聞き間違えるなんて事はないと思いますが…」というのが、信頼されているんだろうけど素直に喜びにくい(笑)
タイトルで裏切り者設定なんだなーってのは天竺につく前から気付いてましたけど、三蔵抱きしめつつ「天竺になんて辿り着かなければ良かったんだ」って苦しそうに吐露するシーンは切なかったなあ。
事情を知った後だと、大事な妹達よりも少なくとも同じかそれ以上の存在だったってことなんだろうし。
ただちょっと展開が早すぎて、ついていけなかったような気もする。
もうちょっとゆっくりと丁寧に心情描写してほしいなーと思う、折角良い設定なのに勿体無い。
目が覚めたらそこは別の国。
まさかまさかの王子様設定だった八戒。
服装も評価最悪だったものではなくて、きっちりと品のよいものになっておりました。
個人的には評価最悪の方が好きだなー。
髪型とか、八戒の性格に合ってる気がする。
例え公式ブログで、突き抜けて服装センスがないと言われてても(笑)
彼の国では、三蔵は災いをもたらすものとして伝わっていて、八戒は国王付きの占い師であるナタクの託宣を受けて、旅の一行に加わっていたそうな。
どんなに主人公が訴えかけたところで彼の意思は固く、すれ違う毎日。
抵抗の証として、用意される食事を頑なに拒む主人公に対して冷たく接したら本人も諦めがつくかもしれないのに、そういう時だけ前のように優しい気遣いを見せるから余計に諦めきれないんだろうなーと思いつつ。
経典の力を解放する儀式を行ったら、ちゃんと無事に国に帰してやるから我慢してくれと言われつつ。
実際に当日になったら、実は解放には主人公の魂と血が必要で、ぎりぎりのところで八戒が踏みとどまって、その場から逃げおおせることが出来ました。
この時のやり取りは、王子様という立場を考えるとかなり難しい選択だっただろうに、それでもちゃんと主人公を選んでくれたのは嬉しかった。
しかし、八戒ルートは糖度高めというか萌えシチュなイベント多いですね。
イベントも裏切り、やっぱり俺にはあんたを見捨てられない、逃避行…等など。
その代わり、前世絡みのシナリオはなかったですが。
個人的には世間様で薄い言われてる悟浄ルートのが糖度高く感じたんですが。
離れないと言いつつ、主人公を置いて、自分ひとりで経典を取り返すべく自国に戻った八戒。
それを追いかけて、お城を急襲した時に、敵があまりの強さに「化け物だー!」と叫んだら、悟浄が真面目な顔で「失礼な!れっきとした人間だ!」と答えていたのが面白かったです。
ほんと真面目な子だなあ。
牢屋に捕らえられてた八戒を助け出した後の悟浄とのやり取りはすごい好きです。
これぞ男の友情!って感じで。
「殴らせてやる」「いや斬らせろ」「いや、消えちゃうから」の一連のやりとりと、事が終わった後のやり取りにもにんまりさせられました。
悟浄大好きだー(こらこら)
八戒ルートのラスボスはナタクでした。
ただ、なんていうか…八戒VSナタクというよりは、真君・木叉とのやり取りが大半を占めていた所為で、別に主人公達居ても居なくても一緒?みたいな…、空気になってませんか?状態だったのは勿体無い。
そして、どうしても木叉が実の弟よりも真君を取るのか全く分からなくて感情移入出来ませんでした…。
寧ろ余計に木叉が苦手になった。
何故だろう、他の人ルートやったらもう少し違う受け取り方をするのかもしれないけど、現状では言ってることが全然賛同出来なくて聞いててしんどかった。
確かにナタクのした事は許されることではないけど、そもそも原因を作った天界(しかも自分達も冤罪だと自覚した上での処断をしている)が、ああいうえらそうなことをいうのもどうかなと。
最後は、経典の力で転化して再び仙人に戻って天界へ行く事でめでたしめでたしとなったようですが、あまりにもあっさりとしすぎていてなんだかなー…。
ナタクも本当にそれでいいの?って聞きたくなった。
まあ、誰かを延々恨み続けるなんて互いに良いことなんてないし、和解出来るならそれが一番だとは思いますけど、なんか天界側の言い分が押し通されて無理矢理めでたし状態になった気してしょーがなかったのは私の読解力のなさなのか。
あと、これ見た後だと、悟浄ルートでの天竺前の八戒とナタクのやり取りがいかに彼にとってとても重い決断であった事が分かって切なくなる。
つまり、国に残してきた大事な人と同じくらい旅の仲間が大事な存在になっていたという事ですから。
やはりいい男です、八戒。
旅の仲間と別れの時の悟浄と八戒のやりとりがとても好きです。
生真面目なので、二人の世界に入っている主人公達をものともせず、きっちりと殴っていったよ!さすがだよ!
最後は婚前なのに既にらぶらぶなお2人さん。
まさかのベッドでいちゃこらには本当に驚いた!
いや、八戒らしいけど。
「もう少しー」ネタ大好きな人間なので、ご馳走様でした。
国一番の愛妻家になりそうだなあ、八戒。
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